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空調機器(冷暖房機器)のメンテナンスコストについて考えてみる
先回のブログは快適性の観点から、冷暖房方式の違いによる比較をしてみました。さて、今回はメンテナンス性(保守点検・維持)の観点から比較してみたいと思います。但し、空調機器の観点から見る前に、そもそもどんな製品でも複雑であればあるほど、壊れやすく、メンテナンスコストも比例してかかるということを忘れてはいけません。
例えば自動車を例にとってみましょう。
昔はカーエアコン程度で窓の開け閉めも手動式、言ってみれば壊れるような部位がありませんでした。ところが、年々機能が充実し、今ではTV、バックモニター、エアバックなどなど…数えればきりがないほど多くの機能が搭載されるようになりました。それによるメンテナンスコスト増も無視できません。
それでは冷暖房機器についてはどうでしょう。
メンテナンスができないような施工で配管が家中に巡っている。
24時間換気と連動した複雑なシステムになっている。
いくら省エネといえども、これらの機器は万一の時には相当のメンテナンスコストを覚悟しなければなりません。ましてや修理が出来れば良いのですが、メーカーの部品の保管は一般的に5年~10年と言われています。
実は故障が発生するのは10年以降なのです!某大手メーカーの全館空調システムを13年前に入れたお客様は結局、地元では対応できず、本社に対応してもらった挙句、部品が無く修理ができないと。このような事例は今後も後を絶たないでしょう。
当社も10年以上前に納入した暖房機器で今でも自社のやれる範囲でメンテナンスを行っております。(メーカーは既に倒産…)お客様のお気持ち、メンテナンスの難しさを痛いほど感じております。
それ故、メンテナンスを考えると機器選定はシンプル構造、メンテナンス出来る構造が一番!