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エアコン選びのポイント①「期間消費電力」~エアコンの選び方、間違いだらけ!~
今回はエアコン選びのポイントの一つでもある「期間消費電力」について説明させてただきます。
カタログを見ると各製品の一覧部分に「期間消費電力1000kwh」と出ていたり、家電量販店に行くと「期間消費電力をもとにした計算では、ハイグレードエアコンの方がランニングコストがずっとお得になりますよ!」とお話をされることがあります。
店員さんの話を聞くと、つい簡単に購入してしまう話をよく耳にします。
当然、お店としては高いものを購入してもらった方が売上もあがるのでいいのですが・・・
「期間消費電力」とは
ところで、皆さん「期間消費電力」とはどのような中身かご存じですか?何となく字を見ると、理解した気になるのが大きな落とし穴です!
期間消費電力とは
- 東京都で
- 平均的な南向きの木造住宅で
- 冷房期間(5月23日~10月4日) 設定温度27℃
- 暖房期間(11月8日~4月16日) 設定温度20℃
- この約9か月間1日18時間運転
とした場合の電力量です!
ということは、建物の所在地や使う部屋・使用時間によって全くこのデータはあてにならないということになります。
よく「数年で元がとれますよ!」と安易に話したり、購入したりするケースがありますが、要注意です。そもそもこの期間内、18時間ずっと使用することは稀なことです。
弊社の試算では、1日の平均使用時間が少ない場合、ハイスペックエアコンと普及品エアコンとの差額をペイするには20年以上かかることも多々あります。今ではかなり壊れにくくはなっていますが、エアコンの寿命も10年~15年と言われています。
もちろん、それを知った上で「少しでも省エネに貢献したい!」という方を否定はしません。しかし、現実的にこのようなことを知っていただきたいのです。
次回も他の切り口から、エアコン選びのポイントを説明させていただくので、ご期待ください!